子どもに多い、いわゆる逆まつげです。

 

まぶたそのものが内側に向いているわけではなく、まぶたの深い部分と浅い部分をつないでいる、皮膚穿通枝とよばれる組織が弱いことで、皮膚によってまつげがに目の方へ押されている状態です。下まぶたに多いですが、上まぶたもなることがあります。

 

まつげが目に当たることで、傷ができます。炎症を起こすこともあるため、何度も結膜炎や角膜炎を繰り返している方も多いです。傷の程度によっては、見え方が悪くなったり、乱視の原因となっていることもあります。そのため弱視の原因となることもあります。

 

成長とともに、自然と治ることもありますが、そのままの方もいらっしゃいます。

 

小学校入学前くらいまでは、まつげが柔らかいために、症状が軽いことも多く、また成長とともに改善を認めることもあるため、経過観察とすることもあります。しかし、目の傷による強い不快感があったり、目の傷をくり返すことで角膜がにごって見え方が悪くなったり、弱視のリスクとなる場合には早めに手術で治す必要があります。

 

まつげを抜いてはいけないことになっています。必ずまた生えてきますし、何度も抜いているうちにまつげの生え方が悪くなって(睫毛乱生)、結果的に症状は悪化します。また、手術をしようとした際に、睫毛内反症手術だけでは治らず睫毛乱生症の手術も必要となります。これらのことを理解して抜くのであれば、ご自身の責任で構わないとも考えますが、説明もなく抜いてしまう眼科医もいるため気をつけてください。

 

手術で治療を行います。睫毛内反症に対する手術は、Hotz変法がもっとも矯正効果が高いです。Hotz変法は皮下と、皮膚の深いところにある組織を糸で固定する方法です。まぶたの皮膚の表面を押し込むとまつげが立ちますが、それを糸で行うような手術です。手術時間はおよそ15分程度で日帰り手術です。

 

下の写真の左側が手術前の状態で、右側が手術後の状態です。

 

 

当院は眼科ですので、目の傷の状態をしっかり調べることや、視力への影響を判断することができます。

 

まずは現状についてしっかり検査し、ご説明いたしますので、いつでも気軽に受診してください。